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統合失調症遺伝子研究

…の第一人者、糸川昌成先生(東京都医学総合研究所)から直接お話を伺う機会がありました。

糸川先生といえば、世界で初めて「統合失調症患者におけるD2受容体遺伝子多型」を発見され、また、本邦初の「医師主導型治験」によって全く新しい機序の統合失調症治療薬創薬の道を切り開かれつつあることでも知られている紛れもない権威でいらっしゃいますが、実際にお会いした印象は、実に気さくかつ温厚で真面目そうな紳士でありました。

そんな糸川先生の現在の興味の対象はこれまでの先生の御専門である遺伝学とは全く関係のない社会文化的精神医学の領域にあるそうで、お会いした翌日には「ユタに会いに宮古島まで行く」とのことでした。

曰く「どれほど大変な思いをして統合失調症関連遺伝子を発見してもせいぜいがオッズ比1.5、もう、私はいいです、この分野は遣り尽くしました」とのこと。

簡単にいうと、オッズ比1.5とはその遺伝子(変異)を持っている場合発病の確率は1.5倍になるということですが、一見、重大な意味のありそうなこの数字、統合失調症になる確率は一般人口で約1%ですから、これが1.5%になるということに過ぎません。

糸川先生ほどの業績があるからこそいえる「遣り尽くした」という言葉の持つ重みを、皆様、どうお感じになられるでしょうか?

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